当院の歯周病治療
日本歯周病学会認定医による診療
日本歯周病学会は、歯周病を克服することにより自分の歯を1本でも多く残すことを目的に1958年に設立された学術団体です。
歯周病の仕組み、治療法、予防法に関する研究や、歯科医師の教育を行っています。また、一般の方向けに歯周病に関する情報を発信しています。院長は歯周病認定医の資格を持っています。
歯周病認定医として、皆様の歯周病治療を行ってまいります。安心してお任せください。
日本歯周病学会では学会に所属して3年間、日本歯周病学会の認めた研修施設に通算2年以上所属し、指定された研修の受講などの条件をクリアし、認定試験に合格した歯科医師に「歯周病認定医」の資格を与えています。
歯周病治療に関する私たちの想い
歯周病の治療には、患者様とクリニックが「二人三脚」で取り組み、共同作業を行っていく必要があります。
歯科医師や歯科衛生士などによる処置だけでの治していくことは難しいです。
ブラッシング指導、歯石除去など、われわれの処置を行ったうえで患者さまの日々のセルフケア、
生活習慣を見直していくことが、歯周病を治していく最大の近道なのです。患者さまの歯周病の状態を把握し、
カウンセリングを行ったうえで状態に合わせた治療計画を立ててまいります。
ご自身の歯をなるべく抜かずに治療が終わった後は、
定期的な検診・メンテナンスを継続していくことがとても重要です。
患者さまが当院の定期メインナンスを楽しみに通っていただけるようなプログラムで、
継続的にお口の健康維持に努めてまいります。
このような症状・お悩みは
ありませんか?
- 歯がぐらぐらする
- 歯肉が腫れている
- 歯肉の掻痒感(むずかゆい感じ)
- 歯肉が赤い
- 膿が出る
- 歯肉から出血しやすい
- 歯がしみる
- 歯面のざらつき
- 歯が長くなった
- 口臭を指摘された
- 口の中がねばねばする
歯周病について
歯周病は気がつかないうちに進行してしまいます
30歳以上の約8割が歯周病と言われています。
8割という数字は、厚生労働省実施の「歯科疾患実態調査」がもとになっています。重度の歯周病は40歳代から増えていくために、中高年の病気というイメージがあるかもしれません。
歯周病に特徴的な歯肉の所見(歯周ポケットがある、歯石の沈着、歯周ポケット測定後の出血)がある人の割合を調査したところ、20歳~34歳で約6割となっており、若年層にもみられます。
歯周病は進行するまで症状がないことや、歯肉の内側は見えにくいため、進行しても自覚症状が少ないため、気がついた時には重症化してしまっているケースが多くみられます。早期発見・早期治療のためには、歯周病の症状が無いうちから定期検診を受けることが重要です。
歯周病の原因
歯の周りには、歯を支えるための様々な組織が存在します(歯周組織)。その組織が歯肉、歯根膜(根の周りにあるクッションの役割)、セメント質(根の表面に存在する硬い組織)、歯槽骨(根を支えている骨)で構成されています。
歯周病の主な原因は、歯垢(プラーク)中の「歯周病原因菌」です。
歯垢が歯と歯肉の間に残ってしまうと、歯肉に炎症を起こしていきます。そのほか、「生活習慣」「過大な嚙む力」も歯周病を悪化させる要因になります。
治療の流れ
問診
まずは、お困りのことやご希望など、お気軽にお話ください。
そして、普段の生活習慣や歯磨き習慣、基礎疾患の状態など、患者さんの情報をお聞きしてまいります。(症状がある場合は、痛みや腫れを緩和する応急処置から行います。)
検査
お口の状態を把握するために、検査を行います。
- 口腔内写真撮影
- レントゲンによる検査
- デンタルレントゲン撮影
- 歯周ポケット検査
- 位相差顕微鏡による検査
- 歯科用CTによる検査
診断結果の説明・カウンセリング
検査結果を基に、現在の口腔内について丁寧にご説明いたします。
ご不明点や不安なことはお気軽にお尋ねください。
治療・定期検診
歯周病が進行しないよう、歯周組織の改善を目指します。
治療が終了した後も、健康な口腔内を維持するため、定期的な検診へお越しください。
治療方法
ブラッシング指導
歯周病の予防や改善には、毎日の正しいブラッシングが重要になります。
患者様一人ひとりのお口の状態に合わせて、最適なブラッシング方法の指導から歯ブラシや歯みがき剤の選び方もアドバイスいたします。
スケーリング
スケーリングとは、スケーラーという器具を使用して、歯の表面に付着している歯垢や歯石を取り除く治療です。
毎日のブラッシングでは除去することが難しい歯垢や歯石を徹底的に除去することで、歯周病が進行してしまうリスクを軽減することができます。
SRP
SRPとは、スケーリングとルートプレーニングとよばれる2種類の処置を組み合わせた治療です。まずスケーリングで歯石や細菌の塊を除去し、その後ルートプレーニングで歯周ポケット内部の歯石や象牙質、汚染されたセメント質を除去して歯の表面をツルツルに仕上げます。
再生療法(リグロス)
リグロスの成分には細胞を増やす作用があり、歯周病で破壊された歯周組織の再生を促進することができます。
フラップ手術で、プラークや歯石を除去した後に歯槽骨の欠損部にリグロスを塗布することで歯周組織の再生を促していきます。
歯周外科治療
歯周病が進行し、歯を支えている歯槽骨が破壊されてしまうと、SRPでは歯石を取り除くことが難しくなってしまいます。
その場合には、歯肉を切り、歯根を露出させてから歯石を取り除く外科治療を行います。
歯周病と全身疾患の関係
歯周病は全身の疾患と
大きく関わっています
お口の中の歯周病菌が血液を通じて体内に入ってしまうと、
全身疾患の原因になってしまう可能性があります。
全身の健康のためにも、歯周病になる前に予防しましょう。